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ここで先生方のフリートークは一旦終了。
引き続き客席からの質問に答えてくれる事になりました。

質問したい人は元気に挙手・・・っ!

岩見さんが順番に指名して直接先生方に聞きたい事をぶつけます。さらにそこから派生した内容を岩見さんが上手く膨らませてくれて、いろいろと面白い話を聞かせてくれました♪
(※以下の個々のQ&Aはだいたいの要約であるとお考えください)

Q/最近コンビニ版で過去の短編集などが再販されていますが、福本先生のお気に入りの作品は何ですか?
A/『星降る夜に』『見上げれば通天閣』『あの人のトランペット』かなー。『見上げれば通天閣』は特によく出来ていたと思ってます
※『あの人のトランペット』は10月発売になったコンビニ版『銀ヤンマ』に収録されています。

Q/福本先生の漫画には独特の台詞や語彙が多いですが、どこからそういう言葉が生まれてくるんでしょうか?
A/小説などを読んでいて『粋な台詞』や『印象に残る台詞』を昔はノートに書き写したりしてました。凄い決めゼリフというよりもサラっと言うようなさりげない一言が頭に残ることも多いです。
※例として山本周五郎さんの小説のワンシーンを説明してくれたのですが・・・途中で先生は肝心の印象に残った台詞が出てこなくてグダグダに(笑)
シーンとしては、喧嘩っ早いお侍さんが「喧嘩禁止令」を上役から出されてしまって自分からは喧嘩を売れなくなってしまった→だけど街で因縁の相手と出会ってしまい「自分からは喧嘩を売る事は出来ない→けれど、お前が『向こうの空き地に行かないか?』と誘ってくれたら行けるのになぁ」みたいな感じのシーンだそうです。何の作品かな?
これって『賭博堕天録カイジ』での最後の兵藤坊ちゃんに「もう一勝負どうだ?」って誘われるカイジの心境に近いのかも・・・なんて思いました


「アウツ・・・!」とか「スーパーカップ・・・!」だとかの独特の言い回しは先生的にも好きなノリみたいです。
『ああっ!スーパーカップとかねー(笑)』って自分から笑って話してました。

福本先生は『ギャグ』は苦手。昔の作品でギャグっぽいシーンを描いてはいるものの正直面白くないな、と自分でも思われていると。(『天』の初期の頃とかだそうです。)『コメディ』なら自信がある。『カイジ』でのカイジと美心のデートシーンや黒沢みたいなのなら描けるんですよー、と。そんな福本先生から見ると4コマでエロギャグ漫画を描いていた佐藤先生は凄いなと思ってるそうです。4コマにまとめるなんて自分には出来ない、って話されてました。

こうした福本先生の台詞使いなどから影響を受けた部分はありますか?と話をふられた佐藤先生。
「ページのコマの最後に小さく書いてある台詞が、次のページでドンッ!と大きく書いてあったりするのが強く印象に残るので、そういう部分は真似しようかと思って意識してます」

福本先生としては「絵が上手かったら1枚の絵で言いたい事を伝えられる。けれど自分は上手くないので言葉で書いちゃう。1枚の絵だけで『伝われ』というのは難しい」
ただし熱いシーンの絵に同じく熱い台詞が乗ると「暑苦しい」という状態になってしまうので、そこは冠らないようにむしろさりげないシーンでこそそういう台詞をいれます、との事でした。

Q/「美心」の名前の由来は?
A/キムタクの娘さんの名前から。子供が生まれたときに「心が美しい子になるように」との願いをこめて『心美(ここみ)』ちゃんと名付けられたというニュースを聞いて、「あの両親なら見た目も保証されているようなものなにの、さらに心も美しく!だってー!?」と思ったので、うちの美心は・・・ああいう顔に・・・。(苦笑)
話しているうちに「あれ?うちのは『心美』だっけ?『美心』だっけ???」と先生混乱してきてました。(笑)

Q/自分以外の漫画作品は読みますか?
A/福本先生→ほとんど読まない。マガジンも自分の『零』とあとは『もう、しませんから』位しか読んでいない。
佐藤先生→ほんとに読まない。自分の作品も雑誌に掲載されても読み返さない。デビュー前に編集さんから『漫画ばっかり読んで描く漫画はダメだから、もっと映画や演劇を見たり小説を読んだりしなきゃ!』と言われたのきっかけで逆に「じゃあ、もう何も見ないっ!」と思って実行・・・さすがに5年くらいそんな生活をしていたら世間とのズレが大きくなってきたので、最近はそこまでではないそうです

小説や映画を読んだり、見たりしたからってそれが直接に作品に出てくるか?っていうとちょっと違うんじゃないかなーとお二人とも思っているようでした。

佐藤先生の「漫画読みません」発言を受けて、「僕の連載は・・・?」との福本先生がツッコミに「楽しみに読んでますっ!(^m^)」と速攻で返事を返す佐藤先生は可愛かったです。

福本先生は講談社漫画賞の審査員を最近は担当している関係で時期によっては嫌になるほど漫画を読まなくてはいけないものの、少女漫画でも面白い作品が結構あると思っているとの事。受賞候補としての選考を通ったよりすぐりのものばかり自分のところには届くので、どの作品も「面白い!」と思ってしまうそうです。
ドラマ化もされた『Life』がお気に入り。あともう1作タイトルを出していたけど聞き取れなかった(>m<。

少女漫画で描かれる女の子たちの純粋な貪欲さ、みたいなところは「怖い・・・」と思っているようでした。
恋の相手は必ず条件のそろったイケメンで、(自分はちょっとした事でヤキモチを焼くくせに)どうみても二股の浮気みたいな状態でも許してくれる本命彼氏がいて、さらに周囲にもいい男ばかりそろってて・・・という少女漫画の黄金パターンを素直に受け入れてしまえる思考そのものが、ちょっと怖いって。「花男」のような逆ハーレム漫画には少女漫画の典型が全部入ってますね、と。
まぁ・・・これは確かにそうかもねー。『真実の男』なんか読むと条件にこだわる女性心理は福本先生にとっては凄い謎なのかもしれぬ・・・。

Q/『零』はTV番組などの影響を受けて描かれたんですか?
A/「それは逆です。(キッパリ)」
最近のバラエティ番組などを見ていると漫画の方が負けてる気がする・・・もっと漫画でもいろいろ出来るハズ!という事で『零』を始めた。マガジンでは以前の「涯」の連載が上手くいかなかったので、物語のテンポアップなどを編集さんから重々言われて連載スタート。「涯」終了後から何年も編集さんと打ち合わせを重ねてようやく形になったそうです。

ところが第1話が70Pも一気に掲載だったのにアンケートの順位は16位・・・しかも翌週18位さらに次週は20位とランクダウン。
予想外にウケが悪かったのに戸惑いつつ「ジャック編」に入ったところでちょっとランクアップ、次の「△二等辺三角形だからっ!!!」な展開でまたランクアップとなって現在無事に連載1周年。
週刊少年誌の連載は人気が出ないとすぐに打ち切りが決まってしまう為、いろいろ難しい。青年誌の「黒沢」も福本先生としては不本意な終わり方になってしまったので、今思うと前半はもっとテキパキと展開させるべきだったなー、と。

「無頼伝 涯」で一番描きたかったのは『脱走物』。
その為にはまず捕まらなきゃ、脱走する為の理由として過酷な状況を描かなくてはという事でああいう展開で連載をしたけれど肝心の「脱走」に行き着く前に打ち切りが決定・・・結局本来の予定とは違う形での最後の脱走劇となったそうです。
※孤島の牢獄からの脱走!というと『アルカトラズからの脱出』、集団での脱走といえば『大脱走』という映画がそれぞれがありますが、そういう雰囲気でもっと涯の仲間が増えていっての学園からの大脱走・・・とかだったのかなぁと妄想。

Q/『カイジ』の連載再開の予定は?
A/「再開はしたいと思っていて新しいギャンブルのネタも暖めてます。まだ詰め切れていない部分もあってもう少し時間がかかりそう。将来的には『零』『アカギ』『カイジ』の3作品を同時連載出来るようにしていきたい・・・その為には今よりテキパキ仕事をして調整が必要ですね」
※『零』が週刊、「『アカギ』が月1、『カイジ』が以前は月3だったので、もし実現させるなら先生月産何枚の原稿になるんだろ(^^;でも、楽しみに待ってますっ!!!

Q/描きやすいキャラ、描きにくいキャラは誰ですか?
A/「描きにくいのはとにかく『零』!新しいキャラを作るのにまず「目」だなと思って大きいな瞳にしたけれど、キラキラしてるのがナチュラルに描けなくて苦労した。最近は瞳の大きさもちょっと小さくなって自然な自分のキャラに近づいてきている
※先生、うっかり「描きやすいキャラ」に答えるのを忘れてしまう。客席からの「描きやすいのは誰ですかー?」の声に慌てて考えるものの結局「零以外は描きやすい!」の結論に(笑)

Q/作品を作って発表する時に自分の作りたいものを作った!という満足感と、その作品に対しての世の中からの好意的な評価とどちらの方がより重要だと考えますか?(質問された方(おそらく現役の美大生)が実際に自分で作品を作っていて感じている事のようです)
A/「どちらがより大事というより50%/50%だと思う。自分が作ったもので50%、それが読者のもとに届いて楽しんでもらえて50%で「完成」。どちらも満足させる『王手飛車取り』か可能だと思ってます。」
※作品を作る過程でも様々な人が関わってくる以上そうしたものを全てひっくるめての先生の発言かな、と思います。まあ、この手の質問と答えはクリエーター業をやってる人間は必ず考えちゃう事だよね。それを実際に『王手飛車取り』まで持って行くのが非常にキツイんだけど、今の福本先生は出来てるって事だよなぁ・・・
佐藤先生も「だいたい同じですね(ニッコリ)」との回答でした。


Q/『新 ブラックジャックによろしく』は11月から再開の予定ですが・・・?
A/「11月の中旬から再開予定なんですが、まだ原稿描いてないんです。昨日編集の方に「再開はもう少し伸ばしては?」と言われましたが、なんとか間に合わせます」
※ええー!入稿日の逆算したらそれはマズイよ、佐藤先生・・・つーか「もう台割も出来てちゃってるんじゃないですか?」という岩見さんの言葉が正しい。編集さんは今頃ハラハラしてそうだぁ。(『新ブラックジャックに~』は無事に予定通りの号から連載再開しました!)

物語は「移植編」が佳境に入っているところで斉藤先生が赤城さんに自分の「腎臓」を提供してしまうのか?という展開。
何故『臓器移植』というテーマを選んだというと、既にいろいろな科を斉藤先生に回らせてしまいもうそれ位しかないかなー、と決めたそうです。その中でも「腎臓移植」にしたのは他の臓器と違い2つある臓器なので、「移植の為に提供する」というハードルが「提供者本人の意思に委ねられる」率が高い為。
「あげたら自分が死んでしまう臓器」=心臓などと比べると地味かもしれないけれど、その中にこそドラマ性があるんじゃないかな?と思って選んだテーマだそうです。ほほー、この視点は面白いなぁ。
(ただし腎臓も片側だけになると疲れやすくなってしまうなどの体に大きな影響が出る、というハンディが着くので、わりとスムーズに再生してしまう「肝臓」などとは違ってリスクは大きいと思います。その体で後々まで医者のハードな仕事をこなせるのか?という部分も物語のスパイスとして効かせてるんでしょうか。)

「それってアンパンマンみたいだよね?」と福本先生のツッコミが。
先生のこのセンス好きです。

佐藤先生は自分で描いているキャラなのに「斉藤先生」があまり好きではない様子。
「描いていてイライラするというか・・・なんでこんな事をこの人はしてるんだろうとか・・・」
「医者として彼のしようとしていることは間違っていると思ってます。医者自らが自分の患者のドナーになるなんて、『治療機会の公平性』からも違うかなと・・・」
ヒャー、先生なんて事を・・・!!!
(会場内にはこの場にちと不似合いな年配な方も少しいらっしゃって、「ブラックジャックに~」のファンの方かなーと思っていたのです。その方たち、この発言を聞いて大丈夫だったかしら)
まだ先は長い物語だけれど、再開した後は1年か1年半くらいで結末までまとめたいそうです。(この発言に何故か隣でウンウンとうなずいていた福本先生)

Q/『物語』の終わりについて
A/「カイジ」などはこれから先 カイジVS兵藤会長 のような構図で進んで、最後はカイジが兵藤を倒す!みたいな感じが物語として美しいと思ってます。それが自分にとっても読者にしても「美しい」。大円団・・・え?あれ・・・そうっ!・・・ 大団円!!!」(笑)

福本先生ってウッカリ言い間違いをしますね(^^;
ただ「大人の事情」などでその後の物語を描くとこになるかもしれないから、その時は「新 カイジ」とかになるんでしょう、だって。
それでも今の「カイジ」の物語としては上記のような「物語の終わり」が一番だと思っています、的発言でした。

Q/『新 ブラックジャックによろしく』に「赤城」というキャラクターが出てきますが、その名前の由来は福本先生の『アカギ』を意識したものなんでしょうか?(ちなみ赤城さんは女性キャラです)
A/そうではなくてーアイスの「赤城乳業」から取りましたー。
※「ガリガリくん」ですかっ!しかも「パッケージの見た目が派手なんだけあんまり美味しくない」のが気になって・・・という理由なのっ!?

ここで福本先生から「僕の『アカギ』の方は昔の俳優さんの『赤木圭一郎』から取ったんです。下の「しげる」はその時の自分の中で治まりの良かった名前です!」とアカギ命名のヒミツが!!!
※和製ジェームス・ディーンと言われた方ですね。カート事故で夭逝されてしまって伝説化してる俳優さんですが、「アカギ」最初のチキンラン勝負のモチーフにもなってたりするんでしょうか?

Q/『ブラックジャックによろしく』での手術シーンや医師の現状などの描写はどうやって?
A/最初の頃は特に資料とかなしで手術シーンなんかは描いてました。その後取材として何度も実際の手術見学をさせてもらったり、直接いろいろな医師にお話を聞くなどして描いてます
※佐藤先生は医療機器の展示会などに自ら足を運んで機材の資料などを集めつつ、その場でお医者さんをナンパするそうです(笑)。そうして仲良くなっていろいろ取材させてもらうんですって。講演会ので先生はそういうの苦手そうなんだけど、逆に好感もたれて親切にしてもらってるのかなー。

Q/「斉藤先生の前にアルツハイマーに冒された53才くらいの男性が「死」を望んで現れたらどう対応されると思いますか?」
(要は晩年の赤木しげるが訊ねてきたら例の装置を提供したりすると思うか?ってことですかね)
A/「取材の一環でアルツハイマーの患者さんや植物状態と言われる患者さんに接する事もありましたが、そうした人を見ているとどんな状態でもその人の意思はあると思うんです。笑うし、嫌な人や事柄にはそういう反応をするし、動くし・・・その人の人格や自己決定権は失われていないと思うので、医者の側から「そうなったら死んじゃえば」とは言えません・・・」

「僕だって『自殺』はよくないと思ってるよっ!(苦笑)」って慌てて福本先生が発言。
※『天』最終巻の「あとがき」で福本先生のこのへんの見解は書かれているので未読の方は是非。

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ここまでで既に講演予定時間の1時間半の大半を消費・・・っ!
いよいよ先生方により作画実演コーナーですっ。

まずは佐藤先生から特設机に移動。プロジェクターがセットされているのでステージ上の大型スクリーンに描いている様子がそのまま写されます。佐藤先生が集中して描いている間は福本先生と岩見さんがスクリーンを見ながら解説です。
「秀峰は上手いですから。よーく見ておくといいですよ」ワクワク

佐藤先生は左利き。用意されていたシャーペンで(おそらく)ケントボードに簡単に丸と十字で顔のあたりを取ると、まずは眉から描き始め目、鼻、口と顔の中のパーツをサラサラ。輪郭や髪の毛のラインもササッと入れていきます。
はえー、凄いー。
おおまかな下書きをしたら今度はマジックペンでペン入れ。
各部分ごとに紙をくるくる回して一番描きやすいラインが取れるようにしてます。いや、ホントにクルックルッと紙が回ってました。
描きやすいように姿勢を変えたり紙を動かしたはずみでプロジェクターに絵が映らなくなってしまったりすると、すかさず「秀峰ー、もっと紙の位置あげてー」と指示を出す福本先生。

「眉から描かれるんですか!?」という岩見さんのコメントに対して「そうですね。だいたいそこからですね」
「描くの早いですねー」「秀峰はこれくらいが普通じゃないかなー」
「描きやすいようにああして紙を回して描きますねー」
などと福本先生がコメントをいっている間、トータル5分ちょいほどで「斉藤先生」が完成!
最後にサインをいれて終了。見事な技に大きな拍手が客席から起きました。

続いて福本先生の出番です。

つづきは 「福本伸行先生×佐藤秀峰先生講演会 in 女子美 その3」 へGO!

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